継続すること

数年前、アメリカ航空宇宙局NASA)は、空間における方向感覚の混乱が、人間の生理や心理にどう影響するのかについての興味深い実験を行った。つまり宇宙飛行士が、無重力空間でどんな経験をするのか調べようというわけである。NASAは宇宙飛行士候補の何人かに凸面レンズの付いたゴーグルを装着させ、彼らの視野が
180度ひっくり返るようにした。視界が上下逆さまに見えるのだ。被験者たちは、このゴーグルを睡眠中も含め24時間装着した。科学者たちは被験者の背後で、何が起きるのかをじっと観察した。
まず、大きなストレスと不安がかかっていることが見て取れた。血圧が上がり、その他の生体反応が起きた。宇宙飛行士たちは徐々に慣れていったが、ストレスは残り続けた。見えるものすべてが上下逆さまのままなのだ。当然だろう。だが、実験が始まって26日目に驚くべきことが起きた。一人の宇宙飛行士が上下を正確に把握できるようになったのだ。あのゴーグルを着けたまま、宇宙飛行士は正常な上下の世界を見られるようになった。そしてその後数日間のうちに、他の宇宙飛行士も、彼と同じように適応していった。いったい何が起きたのだろう。26~30日もの間、絶え間なく非日常的な情報をインプットされた結果、彼らの脳は新しい神経網を作り出したのだ。再調整された脳は180度逆さまな世界を、正常な視覚として認知できるようになったのである。
また再実験では、もしゴーグルが短期間の間に外されていたら、この神経の順応は起きなかったことを明らかにした。少なくとも16~30日間にわたって新たな情報をインプットし続けるこで、無意識脳はこの情報を正常なものとして受容し、順応したのだ。結論を言おう。あなたの無意識脳を刷新するためには、30日間連続での神経の再調整が必要となる。その結果、あなたの脳はようやく新たな道を受け入れるのだ。過去20年間に数千の依頼を受けた経験から、私たちは以下のことを確信している。あなたがマラソンに挑戦するとしたら、レースまでにどれくらいのトレーニング期間が必要だろう?1日や2日、1週間でも足らないはずだ。長期間の継続的な努力が求められる。毎日少つ練習し、体調を整え、筋肉を鍛え、心肺機能を高める。徐々にマラソンに合った体を作り上げてゆく必要がある。脳もまったく同じである。では、どのように脳神経系統を再調整すれば、新たな行動指針に応じた行動を、あなたが自動的にとれるようになるのかを紹介してゆきたいと思う。その結果、あなたの成功は、まるで水が流れるように自然に生まれるだろう。成功は外側から取り込むのではなく、内側から生み出きれてゆくのだ。このプロセスを、私たちは「神経系統の再調整」と呼んでいる。これによって、夢や目的を、あなたの無意識脳の神経パターンに記憶させる。意識脳が書き出した夢や目的を、無意識脳がうっかり忘れてしまうのを防ぐのだ。ちょうどマラソンに参加する準備が万端整った時のように、このプロセスはあなたの神経系統を調整し、夢のビジネスの実現に導く。マラソンのトレーニングと同じく、この再調整のプロセスにも継続性が求められる。しかしそれは負担にはならない、驚くほど簡単なことなのだ。なのに、実行に移す者はごくわずかである。だがこれさえ実践できれば、これまでのあなたと、これからのあなたには、明らかな違いが生まれる。

2〜3回負けて

戦略が失敗に終わるのは、2~3回続けて負けるとすぐにシステムを放り投げて、自分の直感に頼るトレードに逆戻りするからだ。こうなったら、あとはもうらせん階段を真っ逆さまに転げ落ちていくだけだ。高値で買わされるのも、安値で売らされるのも人間の感`情のなせるわざだ。感情に負けた人々は、欲Iこかられて高値で買い、恐れから安値で売るといったことを繰り返す。売りの場合はこの逆で、欲Iこかられて安値で売り、恐れから高値で買い戻す。このサイクルは何度も繰り返され、けっして終わることはない。 金融市場は人間の本質、特に欲、期待、恐れを巧みに利用して、それを餌食にすることで成り立っている。市場の大きな動きは、トレーダーたちが「買いたい気持ちになった」ときに発生するのではなく、さまざまなトレーダーグループが同時に串刺しにされ、ポジションの損切りを余儀なくされるからであることを覚えておくことは重要だ。

可能性に生きる人

可能性に生きる人々
私の若い友人に、小説家になることを夢見ながら、なかなか作品を書き上げるの人がいます。彼によると、仕事が忙しく、小説を書く時間もままならないだから書き上げられないし、賞の応募に至らないのだそうです。しかし、果たしてそうでしょうか。

実際の所は、応募しないことによって「やればできる」という可能性を残しておきたいのです。人の評価にさらされたくないし、ましてや駄作を書き上げて落選する、と言う現実に直面したくない。時間さえあれば、できる環境さえ整えば、自分にはその才能があるのだという可能性の中に生きていたいのです。おそらく彼は、あと5年10年もすれば「もう若くないから」とか「家庭ができたから」と別の言い訳を使い始めるでしょう。可能性の中にいきたいと青い鳥を追うことで「今あるもの」を見失う。

私にはもっと良い彼やハイスペックの彼がいるはず、僕にはもっと美しい恋人と出会えるはず。私にはもっと適した職場や仕事があるはず、そうして青い鳥を追って、いつの間にか人は老いていく。